結論:桧家住宅は独自の全館空調システム「Z空調」とコストパフォーマンスの高さが魅力の中価格帯ハウスメーカーです。
桧家住宅は株式会社ヒノキヤグループの住宅ブランドです。Z空調は、発売7年で設置棟数26,000棟を超える大人気の全館空調として知られ、注文住宅を検討している方にとって魅力的な選択肢の一つです。
桧家住宅とは?会社概要と特徴
基本情報
ヒノキヤグループは1988年設立のハウスメーカーで、住宅事業のほかにリフォーム事業、断熱材事業、不動産投資事業を行っています。2022年にヤマダ電機で知られるヤマダホールディングスの完全子会社になりました。
項目 | 詳細 |
---|---|
設立年 | 1988年 |
本社所在地 | 東京都文京区 |
従業員数 | 1,956名(2023年12月31日現在) |
2023年度販売棟数 | 4,019棟 |
売上高 | 1,421億2,300万円 |
親会社 | ヤマダホールディングス |
桧家住宅の3つの特徴
1. 全館空調システム「Z空調」 Z空調は、桧家住宅とダイキン、協立エアテックの3社が共同開発した冷暖システムで、他社にはない独自技術として注目されています。
2. 高いコストパフォーマンス 「高品質・低価格」をコンセプトに掲げるハウスメーカーとして、性能と価格のバランスの良さが評価されています。
3. リアルサイズ展示場 住宅展示場では、豪華で大規模なモデルハウスが建設されることが多く、実の家づくりの参考にならないとの声が上がります。桧家住宅の展示場は実際に建築されることが多い40坪程度のサイズを想定したモデルハウスを公開しています。
桧家住宅の坪単価・価格帯
坪単価の詳細
桧家住宅の坪単価には複数のデータがありますが、最新の調査結果をまとめると以下のようになります:
調査機関・年度 | 坪単価 | 備考 |
---|---|---|
2025年最新調査 | 約90万円 | 平均的な目安 |
HOME4U調査 | 約55万〜100万円(平均的には約70万円台) | 幅広いレンジ |
オリコン調査 | 40万円~59万円程度 | 最多回答価格帯 |
BLUEBOX調査 | 45.8万~71万円 | 実際の建築事例 |
他社との比較
坪単価は50万円〜70万円で、三井ホームやヘーベルハウスなどの大手ハウスメーカーの100万円前後と比較すると手頃な価格になっています。
価格帯別分類:
- ローコスト住宅(30-50万円):タマホーム、アイフルホーム
- 中価格帯住宅(50-80万円):桧家住宅、クレバリーホーム
- 高価格帯住宅(80万円以上):積水ハウス、ヘーベルハウス
実際の建築費用例
30坪の2階建て住宅の場合、参考価格は2,700万円となります。
建物面積 | 建築費用目安 |
---|---|
25坪 | 2,250万円 |
30坪 | 2,700万円 |
35坪 | 3,150万円 |
40坪 | 3,600万円 |
※上記は建物本体価格の目安であり、付帯工事費・諸費用は別途必要です。
Z空調システムの詳細解説
Z空調とは
Z空調(ゼックウチョウ)とは、桧家住宅が開発した全館空調システムで、夏は涼しく、冬は暖かく、一年中通して快適な戸建てライフを過ごすための注目機能です。
Z空調のシステム構成
Z空調とは、建物の断熱・気密を「ヒノキヤグループ」、空調を「ダイキン」、換気を「協立エアテック」と各社が持つ高い技術のコラボレーションにより実現した24時間365日快適にすごすことが出来る「新時代冷暖システム」です。
主要構成要素:
- 高気密・高断熱住宅(ヒノキヤグループ)
- 空調システム(ダイキン製エアコン)
- 換気システム(協立エアテック製ココチE)
Z空調のメリット
1. 快適性の向上 家全体の空調を自動で調整し、夏は涼しく冬は暖かいという快適さが実現します。温度が一定に保たれているので、冬場の廊下や脱衣所もリビングと一緒で暖かく、移動も快適です。
2. ヒートショック対策 冬場のヒートショックの対策にもおすすめで、高齢者のいる家庭には特に安心です。
3. 省エネ性能 一般的な住宅で局所エアコンを間欠使用する場合よりも安く済むということが検証されています。
4. 空気清浄機能 高性能フィルターで花粉やホコリ、虫の侵入を防いだ新鮮でクリーンな空気を採り入れて心地よく過ごすことができます。
Z空調のデメリット
1. 個別温度調整の制限 各部屋の細かい温度せっていができなかったという声があります。
2. 臭いの拡散 エアコン本体の近くで臭いのあることをすると家全体に臭いが充満してしまったりもします。
3. メンテナンスの必要性 定期的にメンテナンスを行い、フィルターを交換するなどをして清潔に保つ努力が必要です。
Z空調の導入費用
「Z空調」は全棟標準搭載のため、導入費用0円で全館空調をつけられます!交換費用は1箇所約40万円となります。
他社との比較:
- 桧家住宅Z空調:標準装備(追加費用なし)
- 一般的な全館空調:200万~300万円
- 交換費用比較:Z空調40万円 vs 他社100万~200万円
商品ラインナップ
スマート・ワン(企画住宅)
スマート・ワンは、コスパ良く「Z空調」で快適に過ごせる住まいを実現できる、桧家住宅の標準モデルです。坪単価めやすは60万円〜となります。
特徴:
- 敷地に対して南・北・東西の各道路付けを想定した間口 2.5 間(4.5m)以上のプランを道路ごとに多数ご用意
- 価格が明瞭ですので資金計画・意思決定がスムーズ
- 数百のプランから選択可能
スマート・ワン カスタム(注文住宅)
桧家住宅一番の特徴は面積※が同じなら、間取りや建物の形が変わっても価格が変わらない定額自由設計を採用しています。
定額制のメリット:
- 予算管理がしやすい
- 追加費用の心配が少ない
- 間取り変更が自由
セレクテリア(インテリアデザイン)
桧家住宅では『セレクテリア』というデザイナーが用意した9つのインテリアスタイルから選択するだけで、統一感のある家づくりができます。
桧家住宅の住宅性能
耐震性能
桧家住宅は全棟を、耐震強度では最高ランクの「耐震等級3」を標準として建築しています。
耐震等級3のメリット:
- 震度6強〜7の地震が起きても、軽い補修程度で住み続けられる
- 地震保険料が最大50%割引
- 住宅ローンの金利優遇
基礎構造
桧家住宅では建物下全ての部分を基礎(耐圧版)にする「ベタ基礎」を採用しています。
ベタ基礎の特徴:
- 地面と基礎の接地面積を拡大
- 建物荷重の分散
- 不同沈下の抑制
断熱性能(Wバリア工法)
桧家住宅は、断熱材の「アクアフォーム」と「アクアシルバーウォールライト」を使用するWバリア工法で外気温の影響を小さくし、屋内の暖気・冷気を守ります。
Wバリア工法の構成:
- アクアフォーム:99%が空気の発泡性断熱材
- アクアシルバーライト:太陽光の赤外線を約75%反射する断熱シート
桧家住宅の評判・口コミ
良い評判
Z空調に関する評価 桧家住宅については、性能面やサポート力に関する良い意見が多く寄せられました。まず、桧家住宅の強みである全館空調システム「Z空調」が、想像以上の性能だったという声が見られました。
営業担当者の対応 また営業担当者の提案力や応対品質にも高い評価が集まりました。
実際の口コミ例:
- Z空調が快適すぎて、ずっと家にいたいくらいです。特に寒い冬は家のどこにいても暖かいので起きる時や寝る時もストレスなく過ごせます
- 最後まで丁寧に対応してくださり、安心しておうちを建てることができました
悪い評判・注意点
担当者対応の課題 桧家住宅の悪い口コミでは、担当者の対応不備や連携不足に関する意見が見受けられました。
アフターサービスの課題 またアフターサポート窓口に関する声も挙がっていました。入居後のトラブル相談などはコンシェルジュデスクで365日対応していますが、外部委託となり対応に時間がかかる場合もあるようです。
満足度評価
桧家住宅の評判・口コミでは、ほとんどすべての項目で4点台と評価が高く、満足度が高いハウスメーカーであることがわかります。
特に高評価な項目:
- 外観・内観デザイン
- 間取り
- 安全・快適性能(Z空調の効果)
桧家住宅のメリット・デメリット
メリット
1. 全館空調が標準装備 他社では数百万円かかる全館空調が標準で付いてくるのは大きな魅力です。
2. コストパフォーマンスが高い 中価格帯でありながら、高性能な住宅を提供しています。
3. 価格の透明性 価格がカタログに明記されているため「気づいたら予算オーバーしてしまっていた…!」という事態も起こりにくいです。
4. 地震に強い構造 耐震等級3が標準仕様で安心感があります。
5. リアルサイズ展示場 実際に建てる家に近いサイズで体感できます。
デメリット
1. 担当者の質にばらつき 営業担当者やスタッフの対応にばらつきがあるという声があります。
2. アフターサービスの課題 外部委託により、対応に時間がかかる場合があります。
3. Z空調の制約 個別の部屋の温度調整に制限があります。
4. フランチャイズ展開による品質差 桧家住宅はフランチャイズ加盟店による建設もあり、全国で15社の建築会社が加盟しており、地域により対応が異なる場合があります。
桧家住宅に向いている人・向いていない人
向いている人
1. 全館空調を手頃な価格で導入したい人 Z空調に魅力を感じる方には最適です。
2. コスパを重視する人 住宅性能とコストのバランスを求める30〜40代ファミリー層から特に支持されており、「高性能住宅を手の届く価格で建てたい」方に適したハウスメーカーです。
3. 予算管理を重視する人 定額制やカタログ価格により、予算オーバーのリスクが低いです。
4. 健康面を重視する人 ヒートショック対策や空気清浄機能により、健康的な住環境を求める方に適しています。
向いていない人
1. 完全自由設計を求める人 企画住宅中心のため、完全にオリジナルの設計は制限があります。
2. 各部屋の個別空調を重視する人 Z空調では部屋ごとの細かい温度調整が難しい場合があります。
3. デザイン性を最重視する人 機能性重視のため、デザイン性では他社に劣る場合があります。
桧家住宅の建築エリア・展示場
対応エリア
施工エリア:関東を中心に東北、北陸・甲信越、東海エリア。その他、全国にてフランチャイズ展開しています。
展示場の特徴
37~44坪までの現実的なリアルサイズモデルハウスのため「大変参考になった!」と多くのお客様からお声をいただいています。
展示場での相談内容:
- 間取りや設備の提案
- 資金計画
- 土地探し
- 住宅ローン相談
競合ハウスメーカーとの比較
同価格帯での比較
ハウスメーカー | 坪単価目安 | 特徴 | 全館空調 |
---|---|---|---|
桧家住宅 | 55-90万円 | Z空調標準装備 | 標準装備 |
タマホーム | 40-80万円 | ローコスト住宅の代表 | オプション |
クレバリーホーム | 50-80万円 | タイル外壁が特徴 | オプション |
アイ工務店 | 55-85万円 | 関西系ローコスト | オプション |
桧家住宅の差別化ポイント
- 全館空調が標準装備:他社ではオプション扱い
- 価格の透明性:定額制やカタログ価格
- 実証された省エネ性能:Z空調の実績データ
- ヤマダHDグループの安定性:大手グループの安心感
契約前のチェックポイント
確認すべき事項
1. 担当者の質 初回相談時の対応や提案力を慎重に見極めましょう。
2. アフターサービス体制 地域の対応体制や連絡先を確認しておきましょう。
3. 追加費用の明確化 カタログ価格以外にかかる費用を詳細に確認しましょう。
4. Z空調の詳細仕様 設置範囲や交換時期、メンテナンス内容を確認しましょう。
複数社比較の重要性
1社だけに限定せず複数社を比較することが大事です。特に以下の観点で比較検討しましょう:
- 総額での費用比較
- アフターサービス体制
- 担当者の質
- 実際の建築事例見学
まとめ
桧家住宅は、Z空調と高断熱工法による快適な住環境を手の届く価格で建てたい方に適したハウスメーカーです。
桧家住宅の総合評価:
おすすめできる人:
- 全館空調を手頃な価格で導入したい
- コストパフォーマンスを重視する
- 健康的な住環境を求める
- 予算管理を重視する
慎重に検討すべき人:
- 完全自由設計を求める
- 部屋ごとの個別空調を重視する
- デザイン性を最重視する
最終的な判断のポイント:
- Z空調の価値を感じるか
- 予算に見合った性能か
- 担当者との相性
- アフターサービスへの安心感
注文住宅は一生に一度の大きな買い物です。桧家住宅を検討される際は、必ず複数社との比較検討を行い、展示場での実体験を通じて慎重に判断することをおすすめします。