はじめに – アーネストワンの「やばい」は本当なのか？
注文住宅の購入を検討中の方で、「アーネストワンはやばい」という噂を耳にして不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
**結論から申し上げると、アーネストワンは決して「やばい」住宅メーカーではありません。**ただし、ローコスト住宅の特性や一部のデメリットを理解せずに購入すると後悔する可能性があります。
この記事では、実際の口コミや評判を徹底調査し、アーネストワンの真実をお伝えします。住宅購入で失敗しないために、必要な情報をすべて網羅してご紹介します。
アーネストワンとは？会社概要と基本情報
会社の基本情報
株式会社アーネストワンは、東京都西東京市に本社を置く不動産会社で、飯田グループホールディングス株式会社の完全子会社です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社アーネストワン |
| 設立 | 1981年 |
| 本社所在地 | 東京都西東京市 |
| 親会社 | 飯田グループホールディングス |
| 事業内容 | マンション・戸建住宅の分譲、注文住宅 |
| 年間施工実績 | 約12,000戸 |
飯田グループの一員としての信頼性
アーネストワンの親会社である飯田グループホールディングスは東証プライム市場に上場しており、業界でトップクラスのシェアを誇っています。
飯田グループの強み：
- 年間4万棟を超える建築実績
- 売上高1兆円超えの規模
- 資材の大量仕入れによるコストダウン
- 豊富なノウハウの蓄積
「やばい」と言われる5つの理由と真実
1. 施工品質のばらつき問題
ユーザーの口コミ
「床にノコギリで斬り過ぎたような傷があった」「玄関ドアにペンキの汚れを発見した」という具体的な施工不良の報告があります。
真実と対策
- 原因：下請け業者による施工のため、技術力にばらつきがある
- 対策：なるべく現場に足を運んで現場の状況をチェックすることが重要
- 注意点：引き渡し前の立会い検査で徹底的にチェックする
2. アフターサービスの対応問題
悪い口コミの事例
- 担当者からの連絡がしばらく途絶えていて、待たされ続けている
- 営業に電話してもでないし、留守電入れても折り返しがこない
実際の対応状況
良い口コミも存在：
- 「不具合を指摘したら迅速に対応してくれた」という意見も多く見られます
担当者によって差があるのが現実です。契約前に担当者の対応を見極めることが大切です。
3. 価格の安さへの不安
「安かろう悪かろう」への懸念
アーネストワンの低価格の背景には、独自の仕入れ体制と一貫した管理があります。大量仕入れや工事の効率化により、無駄なコストを徹底的に省いているため、価格が抑えられています。
安さの理由は企業努力
- 飯田グループのスケールメリット活用
- 工場でのプレカット加工による効率化
- 事前の調査から入居後のアフターサービスまで、作業を一貫して自社で請け負います
- 規格住宅による工程の標準化
4. 設備・内装のグレードの問題
ローコスト住宅の特性を理解する
アーネストワンでは、低価格で商品を提供するために、資材のコストカットや設備のグレードをあえて落としています。
標準設備の特徴：
- シンプルで実用性重視
- 高級感よりもコストパフォーマンス重視
- オプションでのグレードアップは可能
5. 営業担当者の対応のばらつき
具体的な問題点
担当者によって対応が異なり、説明不足や押し売りと感じること、情報が不足していたケースがある
対策方法
- 複数の営業所で相談してみる
- 担当者との相性を重視する
- 契約前にしっかりと説明を求める
アーネストワンの坪単価と価格相場【2025年最新】
基本的な坪単価
アーネストワンの坪単価は30万円～60万円程度となっており、ローコスト住宅メーカーの中でも特に価格競争力が高いことが分かります。
| 坪数 | 坪単価 | 本体価格目安 | 総額目安（諸費用込み） |
|---|---|---|---|
| 25坪 | 35-60万円 | 875-1,500万円 | 1,200-2,000万円 |
| 30坪 | 35-60万円 | 1,050-1,800万円 | 1,400-2,400万円 |
| 35坪 | 35-60万円 | 1,225-2,100万円 | 1,650-2,800万円 |
| 40坪 | 35-60万円 | 1,400-2,400万円 | 1,900-3,200万円 |
他社との価格比較
| ハウスメーカー | 坪単価 | 特徴 |
|---|---|---|
| アーネストワン | 35-60万円 | ローコスト・規格住宅 |
| アイダ設計 | 30-55万円 | 最安値クラス |
| 一条工務店 | 65-80万円 | 高性能住宅 |
| 積水ハウス | 80-120万円 | 高級住宅 |
アーネストワンとアイフルホームでは、平均坪単価の差が7万円ほどになります。
実際のユーザー口コミ・評判を徹底分析
良い評判・口コミ
価格面での満足度
- 「ローコストで新築住宅を手に入れられる点を評価しています」
- 「初めてのマイホームにちょうど良い」
- 「予算内でマイホームを持てた」
住宅性能への評価
「マジでこの家暖かすぎる。LDK17畳+和室6.5畳のスペースが、木造14畳用（温暖地）のFF式石油ストーブ1台でほっかほかになってる。断熱等級5は伊達じゃないな。アーネストワンってネットでは評判良くないけど、普通に性能高いと思う」
営業担当者への評価
「営業担当者に対しては「親切で丁寧だった」「親身に相談にのってくれた」といった声も多く寄せられています」
悪い評判・口コミ
施工品質への不満
- 「雪で雨樋が外れて下に落ちました。隣接する建売り４棟の内、少なくとも３棟は現在も雨樋が損壊しております」
- 内装の仕上がりにばらつきがある
アフターサービスへの不満
- 「屋根材が飛んだ際のアフターサービスの対応も良くなかった」
- 対応の遅れや連絡不足
アーネストワンの住宅性能と標準仕様
耐震性能
優秀な耐震性能を誇ります：
- 耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)：最高等級である等級３を獲得
- 震度7クラスの地震にも耐えられると実証実験で証明されています
断熱性能
アーネストワンの住宅の断熱等性能等級は「5」。長期優良住宅の基準を満たしています。
標準設備・仕様
構造・工法
- 「ベタ基礎」工法を採用
- 耐力壁に使われる耐力面材ダイライトを使用
- プレカット材による高品質な構造材
保証制度
- 躯体と防水の無償保証は10年
- 防蟻保証は5年
- 最大30年の延長保証（有償メンテナンス実施時）
メリット・デメリットの詳細分析
アーネストワンのメリット
1. 圧倒的なコストパフォーマンス
- 低価格でありながら住宅としての基本性能をしっかり備えている
- 初期費用を抑えて住宅購入が可能
2. 豊富な規格プラン
- 総プラン数は300種類以上
- 玄関の方位や坪数に応じて選択可能
3. 高い住宅性能
- 耐震等級3（最高等級）
- 断熱等級5
- 建設住宅性能評価書による第三者機関の評価
4. 全国対応
- 北海道から沖縄まで、ほとんどの地域で住宅を提供
- 101拠点での対応（2020年時点）
アーネストワンのデメリット
1. 設計の自由度の制限
- 完全自由設計ではない
- 規格プランベースでのアレンジに限定
2. 設備グレードの制約
- コストを抑えるため、設備のグレードは標準ではシンプルなものとなっています
- 高級感を求める方には不向き
3. 施工業者による品質のばらつき
- 下請け業者による施工のため技術差がある
- 現場管理の重要性が高い
4. アフターサービスの個人差
- 担当者によって対応品質に差がある
- 組織的なサポート体制に課題
購入前に確認すべきチェックポイント
契約前の重要確認事項
1. 現地・現場確認
- 建築中の定期的な現場訪問
- 基礎工事から内装まで各工程での確認
- 気になる点は写真撮影して記録
2. 引き渡し前立会い検査
引き渡し前の立会い検査をおろそかにすると後悔する可能性があります。
チェック項目：
- 床・壁・天井の傷や汚れ
- ドア・窓の開閉状況
- 設備の動作確認
- 外壁・屋根の状態
3. 担当者との相性確認
- 連絡の取りやすさ
- 説明の丁寧さ
- アフター対応への姿勢
契約時の注意点
1. 保証内容の詳細確認
- 無償保証期間と対象範囲
- 有償メンテナンスの内容と費用
- 保証延長の条件
2. 追加費用の把握
網戸、カーテンレール、アンテナ、シャッター、カップボード等は、アーネストワン新築建売の場合は付属していません。
主な追加費用：
- 外構工事：50-200万円
- カーテン・照明：30-80万円
- エアコン工事：30-100万円
- 諸費用：建物価格の5-10%
アーネストワンがおすすめな人・おすすめしない人
おすすめする人
1. コストを最優先する方
- 初期費用を抑えたい
- 住宅ローンの負担を軽減したい
- 「コストを抑えながら希望をかなえたい方」
2. シンプルな住まいを求める方
- 過度な装飾より実用性重視
- メンテナンスしやすい家が欲しい
- 基本性能があれば十分
3. 早期入居を希望する方
- 「できるだけ早く着工～引っ越しまで済ませたい方」
- 規格住宅による工期短縮のメリットを享受
おすすめしない人
1. 完全オーダーメイドを求める方
- 建築家との設計を希望
- 個性的なデザインにこだわる
- 自由度の高い間取りが必要
2. 高級感・ブランド重視の方
- ステータス性を重視
- 高級設備・仕様にこだわる
- 来客時の印象を重視
3. 手厚いサポートを求める方
- 大手ハウスメーカー並みのサービス期待
- 長期間の無償保証を重視
- 24時間サポート等を求める
他社との比較検討ポイント
ローコスト住宅メーカーとの比較
| メーカー | 特徴 | 坪単価 | 強み | 弱み |
|---|---|---|---|---|
| アーネストワン | 規格住宅 | 35-60万円 | 価格・耐震性 | 自由度 |
| アイダ設計 | 自由設計 | 30-55万円 | 最安値・自由度 | 施工エリア |
| 富士住建 | 完全フル装備 | 45-65万円 | 設備充実 | 価格 |
| 一建設 | 建売中心 | 40-65万円 | 立地・価格 | 個別対応 |
検討時のポイント
1. 総費用での比較
- 建物本体価格だけでなく諸費用込みで比較
- オプション費用の確認
- 引き渡し後の追加費用
2. 立地・エリア対応
- 希望エリアでの実績
- 土地探しからのサポート有無
- 地域密着度
3. アフターサービス体制
- 保証内容と期間
- メンテナンス体制
- 緊急時対応
失敗しないための購入ガイド
ステップ1：情報収集
基本情報の収集
- 公式サイトでの商品・価格確認
- 実際の建築事例見学
- 展示場・モデルハウス訪問
口コミ・評判の確認
- 複数サイトでの口コミ確認
- SNSでのリアルな声収集
- 近隣住民への聞き取り
ステップ2：比較検討
複数社での見積り取得
- 最低3社以上での比較
- 同条件での見積り依頼
- 総費用での比較検討
現地確認
- 建築現場の見学
- 完成物件の確認
- 住環境のチェック
ステップ3：契約・建築
契約前の最終確認
- 契約内容の詳細確認
- 保証内容の理解
- 追加費用の確認
建築中の管理
- 定期的な現場確認
- 進捗状況の把握
- 問題点の早期発見・対応
よくある質問と回答
Q1: アーネストワンの建売と注文住宅の違いは？
A:
- 建売（クレイドルガーデン）: 土地と建物がセットで既に建築済み
- 注文住宅（クレイドルパレット）: 規格プランベースの注文住宅
Q2: 値引き交渉は可能？
A: 値引き交渉の時期としては、決算期（3月）や年度末（12月）が狙い目です。ただし、必ず値引きされるとは限りません。
Q3: 住宅ローンの相談はできる？
A: アーネストワンでは住宅ローンの相談も可能です。提携金融機関での優遇金利も利用できます。
Q4: 建築エリアの制限は？
A: 全国に101の拠点をもっていますが、規格注文住宅を取り扱っているのは一部のみ。北海道や中国、四国周辺には取り扱い拠点がありません。
Q5: アフターサービスが悪いって本当？
A: 担当者によって差があるのが実情です。契約前に担当者の対応を確認し、不安があれば他の営業所に相談することをおすすめします。
まとめ：アーネストワンは「やばい」のか？
結論
アーネストワンは決して「やばい」住宅メーカーではありません。
ただし、以下の点を理解して購入することが重要です：
アーネストワンが適している方
- コストパフォーマンスを最重視
- 基本性能で十分満足
- シンプルな住まいを希望
- 早期入居を希望
注意が必要な方
- 完全自由設計を希望
- 高級感・ブランドを重視
- 手厚いアフターサービスを期待
購入成功のカギ
- 事前の徹底した情報収集
- 複数社との比較検討
- 現場・現物の定期確認
- 担当者との相性重視
- 契約内容の詳細理解
最終的な判断基準
アーネストワンの利用を検討する際は、事前に現地確認や担当者との打ち合わせをしっかり行い、自分の希望や条件に合った住宅かを慎重に判断することが大切です。
「やばい」という評判に惑わされず、あなた自身の優先順位と予算に合致するかどうかで判断しましょう。適切な準備と理解があれば、アーネストワンで満足のいく住宅購入が可能です。
住宅購入は人生最大の買い物です。この記事の情報を参考に、後悔のない選択をしてください。
