はじめに|県民共済住宅なら1000万円台で注文住宅が手に入る
注文住宅を検討する際、「価格を抑えながらも品質の高い家を建てたい」と考える方は多いのではないでしょうか。そんな希望を叶えてくれるのが県民共済住宅です。
埼玉県内限定ですが、オーダーメイドの注文住宅がローコストで建てられることが強みです。35坪以上標準仕様で35.8万円(税込39.38万円)という破格の坪単価で、国産ヒノキ無垢材を使用した木造軸組構法の注文住宅を建築することができます。
県民共済住宅の特徴(一目でわかる)
- 坪単価: 35.8万円(税込39.38万円)〜
- 建築エリア: 埼玉県内限定
- 対象者: 県民共済加入者
- 住宅性能: ZEH水準、耐震等級3標準
- 建築実績: 累計30,000棟以上
この記事では、県民共済住宅で家を建てることを検討している方に向けて、坪単価の詳細から口コミ・評判、メリット・デメリット、注意点まで徹底的に解説していきます。
県民共済住宅とは?基本情報を理解しよう
会社概要と設立背景
県民共済住宅は、埼玉県民共済生活協同組合が100%出資している建築会社です。創立当初は県民共済の火災共済加入者の方が火災に合った際に、安くて良質な家づくりのお手伝いをする事業として始まりました。
会社の基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 株式会社県民共済住宅 |
設立 | 1985年 |
資本金 | 埼玉県民共済生活協同組合100%出資 |
建築実績 | 累計30,000棟以上 |
建築エリア | 埼玉県内限定 |
事業形態 | 非営利事業 |
なぜこれほど安く提供できるのか?
営利主義に陥る事のない共済事業として運営しているからです。具体的には以下のコストカットを実施しています:
徹底的なコストダウンの仕組み
- 広告費の削減: 大々的な広告宣伝は行わず口コミ中心
- モデルハウス費用なし: 住宅展示場への出展はなし
- 営業担当なし: 営業人件費を大幅削減
- 資材の一括購入: スケールメリットを活用した大量購入
- 最小限の利益: 最低限の運営費用(資材や人件費、運営費等)のみで新築する事が出来ます
坪単価の詳細|本当に安いのか他社と比較
県民共済住宅の坪単価体系
2025年現在の坪単価
- 35坪以上: 35.8万円(税込39.38万円)
- 35坪未満: 39.8万円(税込43.78万円)
35坪未満のため坪単価が割増価格となり、398,000円(税込437,800円)で計算されます。これは他のハウスメーカーでは一般的ではない、規模に応じた価格設定となっています。
坪単価に含まれる項目
県民共済住宅の坪単価は他社と比較して含まれる項目が多いのが特徴です:
坪単価に含まれる主な項目
- 設計図の作成
- 引き渡しまでの工事監理
- 確認申請手続き費用
- 造り付けバルコニー
- 玄関ポーチ、洗面所などの照明器具
- 地盤調査費用
- 仮設工事費用
他社との坪単価比較
ハウスメーカー坪単価比較表
カテゴリ | ハウスメーカー例 | 坪単価目安 | 県民共済住宅との差額 |
---|---|---|---|
ローコスト | 県民共済住宅 | 35.8万円 | – |
ローコスト | アエラホーム | 約50万円 | +14.2万円 |
中堅 | 一条工務店 | 70-80万円 | +34.2-44.2万円 |
大手 | 積水ハウス | 80-100万円 | +44.2-64.2万円 |
大手 | ヘーベルハウス | 90-110万円 | +54.2-74.2万円 |
県民共済住宅とアエラホームでは、平均坪単価の差が約14万円とかなり開きがあります。
実際の平均坪単価(アンケート結果)
実際に県民共済住宅で新築住宅を建てたすべての人の回答から算出した平均坪単価は約42.1万円です。これはオプション費用を含めた実際の建築費用から算出されたものです。
実際の口コミ・評判|良い点と悪い点を包み隠さず紹介
評価の高いポイント(良い口コミ)
コストパフォーマンスの高さ
「かなり家の満足感は高いです。家の仕様も標準品の質、グレードが高く、ローコスト系ではあり得ない様な仕様が選択出来ます。またオプション追加等の価格も破格です」
「他のハウスメーカーよりも価格が安く、コストパフォーマンスが非常に高かった」
住宅性能の高さ
「標準仕様でZEH基準をクリアしているため、光熱費を抑えることができている」
「10年前に建て替えで県民共済住宅にしました。建て替える前は朝リビングが4度で外と変わらない寒さなんて事もありましたが、県民共済住宅になってから最低でも13度以上はあります」
安心できる構造・耐震性
「価格の割に基礎がしっかりしていて、柱が太くて驚いた(埼玉県・40代・女性)」
注意すべきポイント(悪い口コミ)
担当者の当たり外れ
「担当者、職人、監督のアタリハズレあり、アタレばラッキーお得だね。ハズレれれば安かろう悪かろうです」
提案力の不足
「埼玉県で家を建てるなら検討すると思いますが担当が一級建築士だとしても提案力が皆無で施主が相当努力しないと大きな後悔が残ると思います」
自分でやることの多さ
「何度か訪れる必要があったが、打ち合わせできる場所が2拠点しかなく不便だった(埼玉県・30代・男性)」
「営業担当がいないので、住宅設備や内装を決める際には自身でショールームの予約をする必要があり、住宅ローンの手続きや各種申請の手続きに関しても自身で進めなければなりません」
利用者の満足度評価
県民共済住宅の口コミは、ほとんどの項目の平均点が4点以上です。快適性能に対しては平均4.9点と、非常に高い評価が出ています
項目別評価(7段階評価)
- 安全性能: 5.1点
- 快適性能: 4.9点
- 外観・内観デザイン: 4.6点
- 間取り: 4.5点以上
メリット|県民共済住宅を選ぶべき7つの理由
1. 圧倒的な価格の安さ
35坪以上の標準仕様の場合、坪単価は約36万円を実現しています。これは、国産ヒノキ無垢材を使用した木造軸組構法の注文住宅としては、破格の値段と言えるでしょう。
具体例:35坪の家の場合
- 県民共済住宅: 約1,253万円
- 一般的なローコストメーカー: 約1,750万円
- 大手ハウスメーカー: 約2,800万円
2. ZEH水準の省エネ性能
県民共済住宅では、高効率の給湯器や節水シャワーなどを標準装備にすることで、エコな家づくりを実現しています。
省エネ性能の詳細
- 断熱等級: 5級達成
- 一次エネルギー消費量等級: 6級対応
- UA値: 0.6以下
- 標準装備: 高効率給湯器、節水シャワー
3. 最高等級の耐震性能
県民共済住宅は国の定める耐震等級の最高基準である「3」を満たしています。ベタ基礎・国産ヒノキ4寸角を標準仕様で採用し、耐震性・耐久性を高めています。
4. 自由設計の注文住宅
県民共済住宅は、自由設計が可能な注文住宅です。そのため、間取りや壁紙、フローリング、水回り、外観デザインなど、家族の希望を反映させて、理想の家づくりが実現できます。
5. 充実した標準仕様
一般的なハウスメーカーではオプション扱いとなる項目も標準に含まれています:
充実した標準仕様の例
- 国産ヒノキ4寸角の構造材
- ベタ基礎
- Low-E複層ガラス
- 24時間換気システム(DCモーター)
- システムキッチン
- システムバス
- 洗面化粧台
- 温水洗浄便座
6. 複数メーカーから設備を選択可能
さまざまな設備を複数のメーカーやデザインから選択できます。例えば、サッシや玄関ドアはYKKap、LIXIL、三協アルミから選択できます。また、フローリングはウッドワンやダイケン、永大から選択でき、キッチンはタカラスタンダードやLIXIL、クリナップから指定できます。
7. しつこい営業がない
県民共済住宅では、注文を強要するような強引なセールスを受けることはありません。営業からのしつこい勧誘電話や、自宅への訪問も行っていないため、安心して相談できます。
デメリット|事前に知っておくべき注意点
1. 建築エリアが埼玉県内に限定
県民共済住宅の最大の制約は、埼玉県以外には建てられませんという点です。埼玉県外での建築を検討している方は利用できません。
2. 対象者が県民共済加入者に限定
県民共済住宅を利用するには、埼玉県民共済への加入が必要です。ただし、加入手続きは比較的簡単に行えます。
3. 土地探しは自分で行う必要がある
県民共済住宅では、土地の紹介や販売は行っていません。そのため、土地を持っていない場合は、自分で不動産会社を探し、土地探しから始める必要があります。
4. 営業担当がいないため自分でやることが多い
県民共済住宅には営業担当がいないため、設備の打ち合わせや内装のサンプル手配、住宅ローンの手続き、各種申請などは、自分で行わなければなりません。
自分で行う必要がある主な作業
- ショールームの予約・見学
- 住宅ローンの手続き
- 各種申請手続き
- 設備・内装の決定
- スケジュール管理
5. 打ち合わせ場所が限定的
県民共済住宅のショールームは、さいたま新都心本店と熊谷支店の2か所のみです。打ち合わせの度にショールームへ行く必要があり、県内でも遠方にお住まいの場合は負担が大きくなる可能性があります。
6. 構造・工法の選択肢が限定的
県民共済住宅では、コスト削減のため、木造軸組工法以外の構造や工法を選択することはできません。鉄骨造や鉄筋コンクリート造を希望する場合は対応できません。
7. 35坪未満は割高になる
35坪未満の敷地や、平屋建て、3階建てなどを希望する場合には、割増しになることがあります。
標準仕様とオプション|何がどこまで含まれる?
標準仕様の詳細
構造・基礎
- 基礎: ベタ基礎(耐圧盤基礎)
- 構造材: 国産ヒノキ4寸角
- 工法: 木造軸組工法
- 耐震等級: 3(最高等級)
断熱・省エネ
- 断熱材: 高品質グラスウール
- 窓: Low-E複層ガラス
- 断熱等級: 5級
- 省エネ等級: 6級対応
設備関係
- キッチン: システムキッチン(複数メーカーから選択)
- 浴室: ユニットバス
- 洗面: 洗面化粧台
- トイレ: 温水洗浄便座
- 給湯器: 高効率給湯器
その他
- 換気: 24時間換気システム(DCモーター)
- 照明: 主要箇所の照明器具
- 外装: サイディング外壁
人気のオプション項目と価格
構造・性能系オプション
オプション項目 | 価格目安 | 効果 |
---|---|---|
制震システム | 20-30万円 | 地震時の揺れを軽減 |
高断熱仕様 | 10-20万円 | さらなる省エネ効果 |
オール樹脂サッシ | 20-40万円 | 断熱性能向上 |
設備系オプション
オプション項目 | 価格目安 | 内容 |
---|---|---|
食器洗い乾燥機 | 10-15万円 | ビルトイン食洗機 |
タンクレストイレ | 5-8万円 | 1階のみ変更の場合 |
浴室乾燥機 | 8-12万円 | 乾燥・暖房機能付き |
外観・内装系オプション
オプション項目 | 価格目安 | 内容 |
---|---|---|
ALC外壁 | 100万円〜 | 高級感のある外壁材 |
無垢フローリング | 5-15万円 | 天然木の床材 |
エコカラット | 5-10万円 | 調湿・消臭効果のある壁材 |
オプション選択のポイント
今考えてるオプションは本当に必要か考えてみましょう!実際に住んでみると、思っていたほど重要でない項目もあります。
オプション選択の優先順位
- 構造・性能: 後から変更困難
- 設備: 生活の利便性に直結
- 外観・内装: 好みや予算と相談
実際の建築事例と総費用
事例1:33坪の家(実際の総費用)
我が家の延床面積は約33坪なので、33坪×437,800円=14,447,400円(本体工事費)
総費用内訳(33坪の例)
- 本体工事費: 約1,445万円
- オプション工事: 約400万円
- 付帯工事: 約200万円
- 外構工事: 約150万円
- 諸費用・登記: 約100万円
- 総額: 約2,295万円
事例2:35坪の標準的な家
費用内訳(35坪の例)
- 本体工事費: 約1,253万円(35坪×35.8万円)
- オプション工事: 約300万円
- 付帯工事: 約200万円
- 外構工事: 約200万円
- 諸費用: 約150万円
- 総額: 約2,103万円
事例3:40坪のゆったりとした家
費用内訳(40坪の例)
- 本体工事費: 約1,432万円(40坪×35.8万円)
- オプション工事: 約500万円
- 付帯工事: 約250万円
- 外構工事: 約300万円
- 諸費用: 約200万円
- 総額: 約2,682万円
費用を抑えるコツ
一番の減額は坪数です。必要ない物の収納にも坪単価がかかります
コストダウンのポイント
- 坪数を適正サイズに抑える
- 標準仕様を最大限活用する
- オプションは本当に必要なもののみ選択
- 外構工事は別途検討
県民共済住宅に向いている人・向いていない人
向いている人
コストパフォーマンス重視の方
ローコストで高品質な住宅を手に入れたい!県民共済住宅の最大の魅力は、なんといってもその価格の安さです
自分で調べることができる方
営業担当がいない分、自分で情報収集や手続きを進める必要があります。
埼玉県内での建築を検討している方
建築エリアが限定されているため、埼玉県内での建築が前提となります。
住宅性能を重視する方
標準仕様でZEH水準、耐震等級3を実現しているため、性能重視の方におすすめです。
向いていない人
手厚いサポートを期待する方
営業担当がいないため、一般的なハウスメーカーのようなきめ細かいサポートは期待できません。
デザイン性を最重視する方
ローコストを実現するため、デザインの自由度には一定の制約があります。
忙しくて時間が取れない方
ショールーム見学や各種手続きを自分で行う必要があるため、時間の確保が必要です。
土地探しもお任せしたい方
土地の紹介サービスは行っていないため、自分で土地を探す必要があります。
申込から完成までの流れ
1. 資料請求・初回相談
- 公式サイトからの資料請求
- ショールームでの初回相談(予約制)
- 県民共済への加入手続き(未加入の場合)
2. 概算見積もり・プラン提案
- 希望条件のヒアリング
- 概算見積もりの提示
- 基本プランの提案
3. 詳細打ち合わせ
- 間取りの詳細決定
- 設備・仕様の選択
- オプションの検討
4. 契約
- 最終見積もりの確認
- 契約書の締結
- 着手金の支払い
5. 詳細設計・確認申請
- 実施設計図の作成
- 確認申請の提出
- 工事開始の準備
6. 工事開始〜完成
- 着工
- 上棟
- 各種検査
- 竣工・引き渡し
全体の期間: 約8〜12ヶ月
よくある質問(FAQ)
Q1. 県民共済に加入していなくても利用できますか?
A. 県民共済住宅を利用するには、埼玉県民共済への加入が必要です。ただし、加入手続きは比較的簡単で、住宅相談と同時に手続きすることも可能です。
Q2. 坪単価以外にどのような費用がかかりますか?
A. 本体工事費用であり、戸建てを建設する上でかかる総費用ではないということに注意!坪単価は本体工事の費用として設定された単価になりますが、他にも本体外工事やオプション工事、外構工事、登記費用などが発生します
Q3. 住宅ローンの相談もできますか?
A. 住宅ローンの手続きや各種申請の手続きに関しても自身で進めなければなりませんが、提携金融機関の紹介や基本的なアドバイスは受けられます。
Q4. アフターサービスはどうなっていますか?
A. 建築後のアフターサービスも提供されており、定期点検や不具合対応なども行っています。
Q5. ZEH補助金は利用できますか?
A. 県民共済住宅では、ZEH対応の住宅を建てることが可能です。条件を満たせば、国からのZEH補助金を申請することができます
Q6. 平屋は建てられますか?
A. 平屋の建築も可能ですが、35坪未満の場合は坪単価が割増になる点にご注意ください。
Q7. 完成までどのくらいの期間がかかりますか?
A. 契約から完成まで約8〜12ヶ月程度が目安です。土地の状況や間取りの複雑さによって変動します。
Q8. 建築中の変更は可能ですか?
A. 工事の進捗状況によっては変更可能ですが、追加費用が発生する場合があります。できるだけ契約前に詳細を決定することをおすすめします。
まとめ|県民共済住宅で理想のマイホームを実現しよう
県民共済住宅は、坪単価35万円からという低価格で高品質な住宅を提供している点が最大の魅力です。標準仕様でも充実した設備を備えており、ZEH基準を満たした省エネ性能の高い住宅を実現できます。
県民共済住宅をおすすめする理由
- 圧倒的なコストパフォーマンス: 坪単価35.8万円〜
- 高い住宅性能: ZEH水準、耐震等級3標準
- 自由設計: 注文住宅の自由度
- 充実した標準仕様: 他社ではオプション扱いの項目も標準
- 信頼の実績: 累計30,000棟以上の建築実績
一方で、営業担当がいないため自分で進める作業が多い、建築エリアが埼玉県内に限定されるなどの制約もあります。
家づくりには、コスト面だけでなく、間取りやデザイン、性能など、様々な要素を考慮する必要があります。県民共済住宅は、コストパフォーマンスを重視する埼玉県民にとって、大変魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。
埼玉県内でローコストながら高品質な注文住宅をお考えの方は、ぜひ県民共済住宅を検討してみてください。まずは資料請求や初回相談から始めて、理想のマイホーム実現への第一歩を踏み出しましょう。
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