住宅情報館で注文住宅を建てる完全ガイド | 坪単価・評判・商品ラインナップを徹底解説

はじめに
住宅情報館とは
1. 会社概要と歴史
2. 企業の特徴
坪単価と価格帯
商品ラインナップ
1. 主力商品一覧
2. 人気商品の詳細解説
構造・工法と耐震性能
実際の評判・口コミ
メリット・デメリット
1. メリット
2. デメリット
対応エリア
1. 具体的な対応エリア
2. エリア選定の背景
住宅情報館に向いている人
1. おすすめする人
2. おすすめしない人
住宅情報館で家づくりを成功させるコツ
まとめ

はじめに

注文住宅を検討している方の中で、「住宅情報館」という名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。住宅情報館は、国産檜を使用した家づくりを得意としており、自由設計も可能なハウスメーカーです。

本記事では、住宅情報館で実際に家を建てることを検討している方に向けて、坪単価、評判・口コミ、商品ラインナップ、構造・性能などを詳しく解説します。注文住宅は人生最大級の買い物ですので、しっかりと情報収集して納得のいく判断をしていただけるよう、網羅的で実用的な情報をお届けします。

住宅情報館とは

会社概要と歴史

住宅情報館(旧・城南建設)は2012年に一建設(飯田グループホールディングス)の傘下入りしていますが、ローコスト住宅が特徴の「飯田グループ」において住宅情報館はやや高めな価格帯で「コストと性能のバランスに優れた注文住宅」を手掛けています。

住宅情報館は1993年に設立され、30年以上にわたって家づくりの経験を積み重ねてきました。現在は飯田グループホールディングスの一員として、注文住宅から不動産仲介まで住まいに関するトータルサービスを提供しています。

企業の特徴

住宅情報館の最大の特徴は、以下の点にあります：

国産檜へのこだわり: 国産檜を建築材料として使用しており、強度・断熱性が優れている点が魅力的です
自由設計: 完全自由設計による間取りやデザインのカスタマイズが可能
土地探しサポート: 住宅情報館の特徴のひとつに「土地探しに強い」というのが挙げられる
コストパフォーマンス: 品質と価格のバランスを重視した家づくり

坪単価と価格帯

住宅情報館の坪単価

住宅情報館の坪単価について、複数の調査結果をまとめると以下のようになります：

調査機関・メディア	坪単価
ハウスメーカー大学	40～60万円程度
THE ROOM TOUR	45～80万円
HOME4U調査	約63.3万円
みんなの工務店リサーチ	坪単価45～61万円

総合的な坪単価目安: 45万円～80万円

価格帯の詳細分析

今回アンケートにご協力いただいた、住宅情報館で新築住宅を建てたすべての人の回答から算出した平均坪単価は約63.3万円です。坪単価約63.3万円というと、ハウスメーカーの中でも「中堅ハウスメーカー」に区分されることが多いです。

他社との比較

住宅情報館の坪単価を他のハウスメーカーと比較すると、以下のようなポジションにあります：

価格帯比較

大手ハウスメーカー: 80万円～120万円
住宅情報館: 45万円～80万円
ローコストメーカー: 30万円～50万円

上記の表からもわかるように、住宅情報館はほかのハウスメーカーと比べて、低予算から家づくりを始められます。

坪数別総額の目安

坪数	建物本体価格（目安）
30坪	1,350万円～2,400万円
35坪	1,575万円～2,800万円
40坪	1,800万円～3,200万円
45坪	2,025万円～3,600万円

※上記は建物本体価格のみで、付帯工事費・諸費用・土地代は含まれていません。

商品ラインナップ

住宅情報館では、ライフスタイルや予算に応じて選べる豊富な商品ラインナップを用意しています。

主力商品一覧

住宅情報館のラインナップには、EXCELLENT 30th、檜物語、QUAD、CHELINO、LUCIDA、QUAD NEO、HIRA-IE、HIRATERRACE、SORA TERRACE、FORTE Neo、CLALUCE、いえ子ちゃんなどがあります。

構造・工法と耐震性能

採用構造・工法

住宅情報館では「フレーミングモノコック構造」を採用しています。

住宅情報館では、この伝統的な工法によって組み立てられた構造体を、近代的な金物で補強することにより、耐震性・耐久性を向上させています。

フレーミングモノコック構造の特徴

構造の概要

基本工法: 木造軸組み工法（在来工法）
面材: 構造用合板による面構造
接合部: 継手・仕口＋金物による補強

メリット

設計自由度: 軸組み工法の間取りの自由さを継承
高い耐震性: 面構造による地震への強さ
大開口対応: スーパーパネルによる大空間の実現

耐震性能の詳細

スーパーパネル

住宅情報館が開発した高倍率耐力壁「スーパーパネル」は耐力壁としての強度（壁倍率）が従来の耐力壁と比べて高いので、設置することにより建物の耐震性能が上がります。

スーパーパネルの性能

壁倍率: 5.0倍（一般的な筋交いの約2.5倍）
効果: 大開口と耐震性の両立
応用: 吹き抜けや大空間リビングの実現

実証実験データ

実験の結果、全ての地震波において高倍率耐力壁を使用している建物の変位が小さくなっており、巨大地震に有効だということが実証されました。

耐震実験の結果

震度7クラスの地震: 6回連続で耐震性を確認
比較実験: スーパーパネル使用建物の変位が一般建物より小さい
実大三次元実験: 実際の建物サイズでの検証済み

基礎構造

スラブシステム基礎

住宅情報館のスラブシステム基礎は、太い鉄筋と厚いコンクリートによる強力な構造からできています。13mmの鉄筋を200mmの細かい間隔で組み、縦・横方向からの力に強さを発揮します。

基礎仕様の詳細

項目	仕様	一般的な基礎との比較
鉄筋径	13mm	10mm～12mmが一般的
鉄筋間隔	200mm	300mmが一般的
基礎幅	150mm	120mmが一般的
スラブ厚	150mm	120mmが一般的

構造材料

国産檜の採用

骨組みには集成材が多く使われていますが、住宅情報館では無垢の檜を使用しています。背割れしないよう特殊な人工乾燥により背割れのしない柱を使用しているそうです。

国産檜の特徴

強度: 高い圧縮強度と引張強度
耐久性: シロアリに対する天然の防虫効果
調湿性: 湿度調整機能による快適性
香り: リラックス効果のある檜の香り

実際の評判・口コミ

良い評判・口コミ

営業・対応に関して

住宅情報館の営業担当は対応がよく、相談しやすいという声があがっています。限られた予算の中で間取りやエリアにこだわって理想の家づくりをするためには、親身になってくれる担当者と細かく相談できることが重要です。

スタッフの対応がとても良い。親身になって、素人の私達にはわからないことを事細かく教えてくれた。建築士さんとの打ち合わせに回数制限などもなかったのでじっくり相談できた。

土地探しサポート

住宅情報館は、土地探しから依頼できるため、住宅情報館で契約すると仲介手数料や土地調査代を節約できるメリットがあるようです。

住宅情報館の良いところ・完全自由設計できる・土地情報が豊富・営業マンがレスポンス良く答えてくれる・設計士は外注だが、ハンパな自社設計士よりは信頼できる・モデルルーム的な建売住宅もある土地情報は最大の強み。

コストパフォーマンス

価格の割にクオリティは悪くないです。住宅情報館は不動産屋さんでしょ？と思っていましたが旧城南建設のれっとしたハウスメーカーなんですね。価格の割に見た目もこじゃれていて良い家だと思いました。

構造・性能面

最近、住宅情報館で建てましたが、気密測定を中間と完成の2回行い、それぞれc値が0.5でした。測定を行った会社は日本住環境で、測定において不明な点があれば、その場で回答していただけました。

悪い評判・口コミ

アフターサービスに関して

建てた後は知らんぷり、不具合を指摘するとクレーマー扱いと上の方々がおっしゃっていましたが、まんまその通り。２年点検などの保証期間で不具合箇所を言うときは録音することをオススメします。

営業は建てるまでだけで、その後は知らんぷり。現場監督は仕事ができない金だけ払わそうとする。半年もたたず壊れる所もあり、困ってアフターケア部に連絡しても３日たっても担任者（監督）からの折り返しの連絡もなし。

営業対応のバラつき

住宅情報館の営業マンが、住宅の性能についての質問に答えられなかったという口コミです。注文住宅を建てる際には、営業マンの力量によって満足度は大きく変わります。

今日、さいたま市にある住宅情報館日進店に行って来たが店員の対応最悪だった。前持って来店する予約を14時に取って居たのに店員は出てこない。最悪には店長らしき人物が出て来てフルシカト！

施工・品質面

住宅情報館の特徴・営業：強引、返答がいい加減、契約済むと知らん顔、他社批判で自社高評価で集客、賃貸に少し足せば戸建て買えるで集客、ローン通らないはお構い無し。・設計：まぁまぁだけど施主の意見組み切れてない、施主の為のアドバイスや提案無し。・現場監督：知識不足、現場管理出来ていない、近隣対応カス。

口コミ分析のまとめ

住宅情報館の評判は、ポジティブな内容・ネガティブな内容どちらも入り混じっているような印象です。良い評判としては「価格帯の安さ・ちょうど良さ」「コストパフォーマンス」「頑丈な構造躯体」「地震がきても安心」など価格帯や安全性について満足している方が多かった印象です。

メリット・デメリット

メリット

1. 優れたコストパフォーマンス

住宅情報館の坪単価は、40～60万円程度です(当社調べ)。他大手ハウスメーカーは、約80万円の坪単価が多いため、住宅情報館の坪単価は低価格です。

コスパの良さ

大手メーカーより20～40万円/坪安い
完全自由設計でありながらリーズナブル
土地探しから一貫サポートで諸費用削減

2. 高い耐震性能

住宅情報館の注文住宅の最大のメリットは、高耐震・高耐久な住まいを提供している点です。住宅情報館の基礎は分厚いコンクリートの内部を太い鉄筋が細かい間隔で張り巡らせてあり、構造も頑丈な面構造となっています。

耐震性のポイント

耐震等級3取得可能
スーパーパネルによる高耐震構造
実大三次元耐震実験による実証

3. 国産檜の使用

住宅情報館では、国産檜を建築材料として使用しており、強度・断熱性が優れている点が魅力的です。

檜のメリット

高い耐久性と強度
天然の防虫効果
調湿・リラックス効果
日本の気候に最適

4. 設計の自由度

住宅情報館の良いところ・完全自由設計できる・土地情報が豊富・営業マンがレスポンス良く答えてくれる。

設計自由度の高さ

間取りの完全自由設計
外観デザインのカスタマイズ
設備・仕様の幅広い選択肢

5. 土地探しサポート

土地情報は最大の強みという評価もあり、土地探しから家づくりまでワンストップでサポートを受けられます。

デメリット

1. 保証期間の短さ

住宅情報館のデメリットは、他のハウスメーカーよりも初期保証の期間が短いことです。一般的に、大手ハウスメーカーでは、初期保証を30年間もしくは40年間で設定しています。一方で、住宅情報館の初期保証は10年間であるため、大手ハウスメーカーと比較しても短いことがわかります。

保証面での課題

初期保証10年（大手は30～40年）
延長には有償メンテナンス必須
アフターサービスの評判にバラつき

2. ZEH普及率の低さ

住宅情報館では、ZEH住宅の普及が進んでいません。ZEH住宅とは、太陽光発電システムなどの自然エネルギーを活用し、住宅内で使用する消費エネルギーをゼロに抑えられる住宅です。商品ラインナップにZEH住宅が展開されているものの、実際の普及率は2020年度で2％と低い傾向にあります。

3. 営業対応のバラつき

口コミ分析から、営業担当者の対応にバラつきがあることが分かります。

対応面での課題

知識レベルの差
アフターフォローの質のバラつき
店舗によるサービス品質の差

4. 断熱性能

悪い評判としては「断熱性が標準仕様だと物足りない」「外観に高級感がない」「住宅設備が安っぽい」など、室内の温熱環境や見た目の印象に関する内容が見受けられました。

対応エリア

対応エリアは東北・関東・東海・関西とホームページには記載がありますが、実際には関東全県に加え宮城・福島・静岡・愛知・岐阜・大阪が対応地域となっている為、これらの地域以外での施工は難しいでしょう。

具体的な対応エリア

関東地方

東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県

東北地方

宮城県、福島県

東海地方

静岡県、愛知県、岐阜県

関西地方

大阪府

エリア選定の背景

住宅情報館の対応エリアは、以下の要因で決定されています：

土地情報の豊富さ: 不動産事業との連携
施工体制: 協力業者ネットワーク
アフターサービス: 迅速な対応が可能な範囲

住宅情報館に向いている人

住宅情報館で家づくりを成功させるコツ

1. 複数の営業担当者と面談

口コミ分析から営業担当者の質にバラつきがあることが分かるため、複数の店舗や担当者と面談することをおすすめします。

2. 性能面の詳細確認

標準仕様だけでなく、オプションでどこまで性能向上が可能かを確認しましょう。

確認すべき項目

断熱性能（UA値）
気密性能（C値）
耐震等級
制震ダンパーの有無

3. アフターサービスの事前確認

契約前にアフターサービスの内容と対応方法を詳しく確認しておきましょう。

確認ポイント

定期点検の内容と頻度
不具合時の連絡方法
保証延長の条件

4. 他社との比較検討

住宅情報館の特徴を理解した上で、必ず他社との比較検討を行いましょう。

比較すべき項目

坪単価と総額
構造・性能
保証・アフターサービス
営業対応の質

まとめ

住宅情報館は、「地震に強い家づくり」「デザイン性の高い家づくり」が強みのハウスメーカーです。坪単価45万円～80万円という価格帯で、大手メーカーと比較してコストパフォーマンスに優れています。

住宅情報館の特徴まとめ

強み

✅ 優れたコストパフォーマンス
✅ 高い耐震性能（スーパーパネル・実証実験済み）
✅ 国産檜の使用
✅ 完全自由設計
✅ 土地探しサポート

注意点

❌ 初期保証10年（大手より短い）
❌ アフターサービスのバラつき
❌ ZEH普及率の低さ
❌ 営業対応の質にバラつき

最終的な判断基準

住宅情報館を選ぶべきかどうかは、以下の優先順位によって決まります：

予算重視: コストパフォーマンスを最優先にする → ◎
耐震性重視: 地震に強い家を求める → ◎
アフターサービス重視: 長期的なサポートを期待する → △
最新設備重視: ZEHや高断熱を求める → △

マイホームは人生最大級の大きな買い物なので、ハウスメーカー選びは非常に重要です。ポジティブな意見だけでなく、ネガティブな意見もしっかり見た上で検討すると良いでしょう。

住宅情報館を含めて複数のハウスメーカーを比較検討し、あなたのライフスタイルと価値観に最も合った選択をすることが、満足のいく家づくりの第一歩となります。

次のステップ

住宅情報館に興味を持たれた方は、以下のステップで検討を進めることをおすすめします：

カタログ請求: 商品ラインナップの詳細確認
展示場見学: 実際の建物と営業対応の確認
競合他社との比較: 最低3社以上での比較検討
資金計画の検討: 総額での予算確認
契約内容の精査: 保証・アフターサービスの確認

理想のマイホーム実現に向けて、しっかりとした情報収集と比較検討を行いましょう。