カインズリフォーム完全ガイド|注文住宅検討者が知っておくべき評判・費用・メリット・デメリット

  1. はじめに – カインズリフォームとは
  2. カインズリフォームの基本情報
    1. 会社概要
    2. サービス内容
  3. カインズリフォームの評判・口コミ分析
    1. 良い評判・口コミ
      1. 価格の安さ・コストパフォーマンス
      2. 店舗での相談しやすさ
      3. 補助金サポートの手厚さ
      4. 豊富な商品ラインナップ
    2. 悪い評判・口コミ
      1. 施工業者の対応にバラつき
      2. 見積もり・連絡の遅さ
      3. 店員対応の質のバラつき
      4. 一部工事の価格が高い
  4. 料金・費用体系の詳細分析
    1. 水回りリフォームパックの価格例
      1. LIXILシンプルパック
      2. TOTOおすすめパック
    2. 支払い方法・ローン
    3. 見積もり・契約の流れ
  5. カインズリフォームのメリット
    1. 1. 気軽に相談できる店舗ネットワーク
    2. 2. 豊富な商品選択肢と価格競争力
    3. 3. 明確な価格表示
    4. 4. 充実した補助金サポート
    5. 5. カインズポイントの活用
    6. 6. アフターサポート体制
  6. カインズリフォームのデメリット
    1. 1. 施工業者の品質にバラつき
    2. 2. 対応エリアの制限
    3. 3. 連絡・スケジュール管理の課題
    4. 4. 大規模リフォームへの対応力
    5. 5. ローン条件の制限
  7. 2025年度補助金制度の活用方法
    1. 住宅省エネ2025キャンペーンの概要
    2. 補助金の種類と金額
    3. 補助金申請サポート
  8. 他のリフォーム会社との比較
    1. ホームセンター系リフォーム会社比較
    2. 専門リフォーム会社との違い
  9. 注文住宅検討者が知っておくべきポイント
    1. 1. 将来のメンテナンス計画立案
    2. 2. 設備選びの参考情報
    3. 3. 補助金制度の理解
    4. 4. エリア対応の確認
  10. カインズリフォームがおすすめな人・おすすめできない人
    1. おすすめな人
    2. おすすめできない人
  11. まとめ:カインズリフォームを活用した住まいづくり戦略
    1. カインズリフォームの総合評価
    2. 注文住宅検討者への提案
    3. 最終的な判断基準

はじめに – カインズリフォームとは

注文住宅を検討されている方にとって、リフォーム会社選びは将来の住まいづくりの参考になる重要な情報です。カインズリフォームは、年間工事件数18万件、売上高320億円を誇る大手ホームセンターチェーンのリフォーム事業として、多くの実績を積み重ねています。

全国に258店舗を展開するカインズの豊富なネットワークと商品力を活かし、水回りから外構まで約200種類のリフォームメニューを提供。特に注文住宅検討者にとっては、将来のメンテナンス・リフォーム計画を立てる上で貴重な情報源となります。

この記事では、カインズリフォームの実際の評判から費用相場、メリット・デメリットまで徹底解説し、注文住宅検討時の判断材料となる情報を提供します。


カインズリフォームの基本情報

会社概要

項目詳細
運営会社株式会社カインズ
本社所在地埼玉県本庄市
店舗数258店舗(29都道府県)
年間工事件数約18万件
売上高320億円
対応エリア27都府県(フルリフォームは13都府県)

サービス内容

カインズリフォームでは以下のような幅広いリフォームサービスを提供しています:

水回り設備

  • キッチン・システムキッチンのリフォーム
  • 浴室(ユニットバス)のリフォーム
  • トイレリフォーム・交換
  • 洗面化粧台の交換
  • 給湯器・エコキュートの交換

内装・外装

  • 窓・サッシの交換
  • 畳張り替え・障子張り替え
  • 外壁・屋根塗装
  • 屋根工事

外構・エクステリア

  • カーポート・物置設置
  • ウッドデッキ・テラス
  • 玄関ドア交換
  • 駐車場工事

全面リフォーム・リノベーション

  • フルリフォーム対応
  • 間取り変更を含む大規模改修

カインズリフォームの評判・口コミ分析

良い評判・口コミ

実際の利用者から寄せられた評価の高いポイントをまとめました。

価格の安さ・コストパフォーマンス

「色々注文したが結果的に大満足」「パック料金が安い」などの意見が多く寄せられています。特に水回りリフォームパックでは、追加で費用がかかったものの「壁紙・床も変えれるしオトクと思う」という声があります。

店舗での相談しやすさ

全国にあるカインズ店舗で相談ができるため、オンラインでは伝えにくい具体的な要望や不安について、スタッフと顔を合わせて話し合える点が魅力として評価されています。

補助金サポートの手厚さ

見積もりを依頼したところ、予想以上に大きな補助額が提示され、驚いたという口コミがあり、補助金活用のサポート体制が整っていることが分かります。

豊富な商品ラインナップ

さまざまなメーカーの商品のほか、自社オリジナルの商品を販売している。オリジナルの商品には顧客の声が反映されており、機能性が高く、価格が安いという評価があります。

悪い評判・口コミ

一方で、以下のような課題も指摘されています。

施工業者の対応にバラつき

実際の施工は下請け業者が対応しており、仕上がりや接客の対応にバラつきが出てしまうという指摘があります。

見積もり・連絡の遅さ

「工事当日に業者が来ない」「見積りが遅い」という意見があり、スケジュール管理に課題があることが分かります。

店員対応の質のバラつき

待たされた際にお詫びの言葉がなく、相談内容を伝えると「それはできませんね」と即答されたという体験談もあり、店舗スタッフの対応品質に差があることが伺えます。

一部工事の価格が高い

雨樋交換の見積もりを依頼したところ、予想以上に高額であるとの声もあり、工事内容によっては価格競争力に課題があることが分かります。


料金・費用体系の詳細分析

水回りリフォームパックの価格例

カインズリフォームの人気商品である水回りリフォームパックの料金体系を詳しく見てみましょう。

LIXILシンプルパック

  • 価格:998,000円(税込)
  • 浴室・洗面台・トイレ・内装のセット
  • 100万円以下で水回り一式リフォームが可能

TOTOおすすめパック

  • 価格:1,580,000円(税込)
  • 人気の浴室サザナ
  • 掃除のしやすいトイレ、ピュアレストKQ
  • 壁付け水栓、ハイバックカウンターの洗面台KZ

支払い方法・ローン

カインズリフォームの支払い方法は「現金」「クレジット」「銀行振込」「ローン契約」から選べます。

ただし、キャンペーン時以外のローン条件は良くないという指摘もあり、ローンを検討する際は条件をしっかり確認することが重要です。

見積もり・契約の流れ

見積りは無料で対応してくれます。料金が発生するのは、契約時の工事費1/3以上の支払いとなっています。

契約までの流れ

  1. 無料相談・現地調査
  2. プラン提案・見積もり提示
  3. 契約締結
  4. 工事費1/3以上の入金後、工事手配開始
  5. 施工・引き渡し

カインズリフォームのメリット

1. 気軽に相談できる店舗ネットワーク

カインズの店舗で相談ができるため「ショールームに行くのはちょっとハードルが高い」という人、気軽さを重視したい人はカインズリフォームに満足できるでしょう。

注文住宅検討者にとっても、将来のメンテナンス計画を立てる際に気軽に相談できる窓口があることは大きなメリットです。

2. 豊富な商品選択肢と価格競争力

リフォームサービスの品ぞろえが豊富かつリーズナブルであることがメリットで、特にオリジナル商品は機能性が高く価格が安いという特徴があります。

3. 明確な価格表示

リフォームサービスの価格に「工事費別」「工事費込み」が記載されているため、想定外の追加費用が請求される心配がない点は安心材料となります。

4. 充実した補助金サポート

2025年も住宅省エネキャンペーンの対応を積極的に行っており、補助金最大21万円などの制度活用をサポートしています。

5. カインズポイントの活用

カインズリフォームを利用すると、カインズでの買い物時に1ポイント1円として利用可能なカインズポイントがたまるため、日常の買い物でもメリットがあります。

6. アフターサポート体制

メーカー保証の最長10年延長やコールセンターの24時間365日対応など、安心して住み続けられるための体制を整えています。


カインズリフォームのデメリット

1. 施工業者の品質にバラつき

カインズリフォーム対応している下請け業者は多数存在するので、仕上がりや接客の対応にバラつきが出てしまいます。これは注文住宅検討者が将来のリフォーム計画を立てる上で考慮すべき点です。

2. 対応エリアの制限

カインズリフォームの施工エリアは関東・東海・中国地方および東北・九州の一部を含む27都府県(フルリフォームは13都府県)に限定されており、全国対応ではありません。

3. 連絡・スケジュール管理の課題

カインズの店舗でリフォームの相談をしてから見積りの連絡が数週間ありませんでしたという体験談があり、迅速な対応を求める場合は注意が必要です。

4. 大規模リフォームへの対応力

カインズリフォームは部分リフォームを得意としており、構造変更を伴う大規模なリフォームでは専門業者の方が適している場合があります。

5. ローン条件の制限

キャンペーン以外のローン金利条件は良くないため、ローンでの支払いを検討する場合は他社との比較が重要です。


2025年度補助金制度の活用方法

住宅省エネ2025キャンペーンの概要

カインズは2025年3月29日~6月2日の期間、住宅省エネ2025キャンペーンに基づき、品質の高いリフォームを手頃な価格で提供するキャンペーンを開始しています。

補助金の種類と金額

先進的窓リノベ2025事業

  • 内窓設置:最大21万円の補助金
  • エコキュート:基本補助額6万円
  • 蓄熱暖房機撤去加算:8万円

補助金申請サポート

カインズリフォームでは、リフォームに必要な申請を代行するサービスが提供されています。具体的には、自治体への建築確認申請や補助金の申請などが含まれます。

注文住宅検討者にとっても、将来のリフォーム時に補助金制度を活用できるノウハウを持つ業者を知っておくことは重要です。


他のリフォーム会社との比較

ホームセンター系リフォーム会社比較

会社名特徴強み弱み
カインズリフォーム年間18万件の実績価格の安さ、店舗での相談施工業者のバラつき
ジョイフル本田迅速な対応スピード重視地域限定
コメリリフォーム農業・園芸関連強い外構工事連絡の遅さ
ビバホームアークホームとの連携大型店舗営業力不足

専門リフォーム会社との違い

カインズリフォームのポジション

  • 部分リフォーム・ポイントリフォームに強い
  • 価格競争力がある
  • 気軽に相談できる
  • 大規模リフォームは専門業者の方が適している場合がある

注文住宅検討者が知っておくべきポイント

1. 将来のメンテナンス計画立案

注文住宅を建てる際は、10年後、20年後のメンテナンス・リフォーム計画も考慮する必要があります。カインズリフォームのような身近なリフォーム会社の存在を知っておくことで、将来の選択肢が広がります。

2. 設備選びの参考情報

カインズリフォームで人気の設備メーカー(LIXIL、TOTO、YKKAPなど)は、注文住宅でも頻繁に採用されるメーカーです。リフォーム実績の豊富な商品を選ぶことで、将来のメンテナンス性も向上します。

3. 補助金制度の理解

住宅省エネ関連の補助金制度は、新築時だけでなくリフォーム時にも活用できます。制度に詳しい業者のネットワークを知っておくことは、長期的な住宅コスト削減につながります。

4. エリア対応の確認

カインズリフォームの対応エリアは限定的です。注文住宅の建築地が対応エリア内かどうかを確認し、将来のリフォーム業者選択肢として考慮することが重要です。


カインズリフォームがおすすめな人・おすすめできない人

おすすめな人

✓ 部分的なリフォームを検討している人

  • 水回り設備の交換
  • 内窓設置などの省エネリフォーム
  • 外構・エクステリア工事

✓ 価格重視の人

  • コストパフォーマンスを重視
  • パッケージ商品で費用を抑えたい
  • 補助金を活用したい

✓ 気軽に相談したい人

  • ショールームは敷居が高いと感じる
  • 店舗で実物を見てから決めたい
  • 買い物ついでに相談したい

おすすめできない人

✗ 大規模なリフォームを検討している人

  • 構造変更を伴う全面リフォーム
  • 間取り変更を含む大規模工事
  • 設計から相談したい人

✗ 施工品質を最重視する人

  • 下請け業者のバラつきが気になる
  • 統一された高品質を求める
  • プレミアムなサービスを希望

✗ 迅速な対応を求める人

  • 見積もりの遅さが気になる
  • スピード重視のプロジェクト
  • 緊急性の高いリフォーム

まとめ:カインズリフォームを活用した住まいづくり戦略

カインズリフォームの総合評価

【良い点】

  • 年間18万件の豊富な実績
  • 全国258店舗での気軽な相談環境
  • 明確な価格表示と競争力のある価格設定
  • 充実した補助金サポート
  • アフターサービスの充実

【注意点】

  • 施工業者による品質のバラつき
  • 見積もり・連絡の遅さ
  • 大規模リフォームへの対応力
  • 対応エリアの制限

注文住宅検討者への提案

1. 情報収集ツールとして活用 注文住宅の設備選びや価格相場の把握に、カインズリフォームの商品情報や価格を参考にする

2. 将来のメンテナンス計画に組み込む 部分的なリフォームやメンテナンス時の選択肢として検討し、長期的な住宅維持費用の計算に含める

3. 複数業者の比較検討 実際にリフォームを行った人へアンケートを取った結果、複数のリフォーム会社に見積もりを依頼することにより、費用を抑えられた人が約9割もいますという調査結果があるため、必ず相見積もりを取る

4. 補助金制度の活用準備 新築時・リフォーム時両方で活用できる補助金制度の情報収集拠点として活用

最終的な判断基準

カインズリフォームは、特に部分リフォーム・価格重視・気軽さ重視の方には有力な選択肢となります。一方で、大規模工事・最高品質追求・迅速対応重視の場合は、専門業者との比較検討が必要です。

注文住宅検討者にとっては、将来の住まいづくり全体の戦略の中で、適切なタイミングでカインズリフォームを活用することで、コストパフォーマンスの高い住まいづくりが実現できるでしょう。

重要なのは、自分のニーズと予算に最も適したリフォーム会社を選ぶこと。この記事の情報を参考に、複数業者での比較検討を行い、最適な選択をしてください。


この記事の情報は2025年6月時点のものです。最新の情報や詳細については、カインズリフォーム公式サイトまたは最寄りの店舗でご確認ください。