(結論先出し)
**秀光ビルドは「やばい」ハウスメーカーではありません。**過去2017年の週刊文春報道後、品質管理体制を大幅強化し、現在は年間3万棟の安定した施工実績を誇る信頼できるローコストハウスメーカーです。ただし、予算を最重視する方には最適な選択肢である一方、営業担当者の質にバラつきがあるため、契約前の慎重な検討が必要です。
秀光ビルドが「やばい」と言われる3つの理由
1. 2017年週刊文春による欠陥住宅報道
2017年に週刊文春が、秀光ビルドの家から建築基準法に違反する欠陥住宅が何件も見つかったと報道しました。「床下構造のズレ」や「耐力面材を継ぎ接ぎにしている」などといった内容が記事で指摘され、秀光ビルドの評判がガクッと落ちたのです。
しかし、この問題は既に解決済みです:
対策内容 | 詳細 |
---|---|
第三者機関検査導入 | JIO(日本住宅保証検査機構)による住宅検査に加えて、第三者機関による検査を追加 |
検査回数増加 | 第三者機関からの検査を追加したことで、施工中は全10回の点検が行われる |
保証制度強化 | 瑕疵担保保険を施主への保証内容がより手厚い民間業者へ切り替え、建物の完成を約束する完成保証を標準化 |
2. ネット上のネガティブな検索候補
「秀光ビルド」で検索をする、「やばい」といったようなネガティブなキーワードが表示されることがあります。しかしこれらのネガティブなキーワードは、事実ではなくとも発生してしまうものです。なぜかというと、人間はポジティブな情報よりもネガティブな情報を好む傾向にあり、それを狙ってネガティブな言葉を口コミや記事、SNS、掲示板に投稿する人が多数存在するためです。
3. 一部の営業担当者の対応不備
秀光ビルドのアフターサービスの質が悪いとの口コミが見られました。秀光ビルドは、10年保証や長期点検サービスのフルサポートサービスを提供していますが、店舗によって定期点検などを行ってくれないケースがあるようです。
2017年文春報道の真相と現在の対策
報道内容の詳細
週刊誌の内容と云うのは、「A氏の家は、土台の下に、基礎が築造されていない部分や、土台と基礎が、10センチもズレている部分があり、明らかに建築基準法に違反していました。また、一階と二階の、柱や壁の位置が、ズレており、耐震を強化する、”ダイライト”と呼ばれる耐力面材が、継ぎ接ぎで貼り付けられていた。これでは何の効力もありません」と云うセンセーショナルな、専門家の意見を添えて、違反建築を糾弾するカタチでまとめられています。
一級建築士による検証結果
建築基準法に違反しない(週刊文春に書かれていたような違反建築ではない)家である、と云うだけであって、地震に強く、安全な家という訳ではありません。基準法上、違反か合法かを、検討する項目の中に「壁量倍率」があります。壁量倍率が1.0を上回れば、合法となりますが、この家は1.05でした。ギリギリセーフの範疇です。
現在の品質管理体制
検査体制の強化:
- 全12回の検査で確かな品質をお約束いたします!検査結果は、いつでもWEBでチェックいただけます!
- 第三者機関による客観的な検査実施
- 検査結果のWeb公開による透明性確保
経営状況の回復: 秀光ビルドが発表している決算公告をもとに、主に現金の資産を意味する流動資産の推移を報道があった翌年の2018年からグラフにまとめました。2019年にやや落ち込むものの、その後は右肩上がりで増加し続けていることが分かります。
実際の利用者の口コミ・評判を分析
良い評判・口コミ
価格面での満足度: 知人から紹介されるまでローコスト住宅に偏見がありました。しかし、秀光ビルドのある営業担当の方に会って…その偏見は覆されました。そして、高い性能と個性的な空間を実現する私の夢が叶うと確信を持っています。
コミコミ価格の分かりやすさ: 予算がある中で何が必要で何を省くといいのか全くわからないままお伺いしました。少ない予算の中で可能なことをいろいろ教えていただきとても満足のいく内容でした
建築スピード: 近所の秀光ビルドのお家、建築スピードが凄まじい。1ヶ月そこらで屋根工事まで完了してた。
悪い評判・口コミ
営業対応の問題: 秀光ビルドはダメ 直ぐ傍なのに工期前の挨拶も来ず工事で道路を塞いだり、嫁さんと見学会に行くと、態度の悪い営業マンがいて、最初にそこの新築の家の人ですって言ったのに、受付の途中で急に面倒臭そうに施主さんの意向で購入予定の人しかダメですと言いだして追い返される。
アフターサービスの課題: 秀光ビルドのアフターサービスはマジで最低最悪やから覚悟して家建てた方がいい
口コミ分析結果
評価分布(HOME4U調査): 秀光ビルドの口コミは、外観・内観デザインに対して平均4.5点と、非常に高い評価が出ています。また、日当たりや導線といった室内の快適性能が高いと評価をされている点、そして、外観・内観デザインに関しても評価されています。
秀光ビルドの坪単価と競合比較
最新坪単価情報(2025年)
調査機関 | 坪単価 | 備考 |
---|---|---|
HOME4U調査 | 約51.9万円 | 実際の建築者アンケート |
各種メディア平均 | 30万円~60万円 | 商品により変動 |
建物本体価格のみ | 平均45万円 | 付帯工事除く |
競合他社との比較
ハウスメーカー | 坪単価 | 特徴 |
---|---|---|
秀光ビルド | 30万円~60万円 | コミコミ価格、制震ダンパー標準 |
アイダ設計 | 35万円~67万円 | 設計の自由度高 |
タマホーム | 65万円~75万円 | 大手ローコスト |
住友林業 | 55万円~104万円 | 木造高級住宅 |
積水ハウス | 90万円~100万円 | 業界最大手 |
坪単価の安さランキング:
- 秀光ビルド(30万円~)
- アイダ設計(35万円~)
- タマホーム(65万円~)
メリット・デメリット詳細解説
主要メリット
1. 業界トップクラスの低価格
秀光ビルドの坪単価は30万円~60万円ほどとされています。大手ハウスメーカーはもちろん、他社のローコストメーカーと比べても非常に安いのが魅力です。
2. コミコミ価格の透明性
秀光ビルドでは仮契約がないため、すべてに納得した上で正式契約へ進めます。そのため「仮契約したから本契約しなければ…」といったプレッシャーを感じることなく、じっくりと判断できます。また、契約内容の変更や追加工事がない限り、追加費用が発生しないのも安心できるポイントです。
3. 高い耐震性能
秀光ビルドの家は、全棟で耐震等級3を標準仕様としています。耐震等級の中で最高レベルにあたり、震度6強〜7の地震でも倒壊や損壊しない強度を備えています。
4. 制震システム
制震ダンパーを採用し、地震の揺れを最大70%軽減。壁倍率3.2倍の耐力壁で、繰り返しの揺れにも強い
5. 施工スピード
一般的に着工してから建物完成までの期間は4ヶ月~6ヶ月程度ですが、秀光ビルドは3~4ヶ月ほどを施工期間としています。
主要デメリット
1. 営業担当者の質にバラつき
秀光ビルドは営業担当によって対応がいまいちなことがあるようです。口コミでは担当の対応に不信感を抱いている人がちらほら見受けられました。
2. アフターサービスの地域差
店舗により対応品質に差がある可能性があります。
3. 断熱性能の限界
秀光ビルドで建てて後悔した点は、冬が寒いことです。やはりローコストメーカーだからか、冬は家の中にいたら寒く感じます。
4. 設備グレードの制限
ハイグレードな設備ではない:秀光ビルドはローコスト住宅メーカーであるため、坪単価が高額な住宅メーカーにあるようなハイグレードな設備は備わっていません。
後悔しないための注意点と対策
契約前チェックポイント
1. 営業担当者の見極め
- 連絡の速さと正確性
- 提案力と専門知識
- 誠実な対応姿勢
2. 施工品質の確認方法
- 建築中の現場見学
- 第三者機関検査の結果確認
- 検査結果は、いつでもWEBでチェックいただけます!
3. アフターサービス体制の事前確認
- 店舗の保証体制
- 定期点検の実施状況
- 緊急時の対応体制
予算計画の立て方
コミコミ価格の内訳理解: 秀光ビルドの価格には次の内容がすべて含まれています
- 建物本体工事費
- 各種申請費用
- 住宅設備費
- 保証・アフターサービス
追加費用の可能性:
- 地盤改良工事
- 特殊な間取り変更
- 設備グレードアップ
他社との徹底比較
ローコスト住宅メーカー比較
秀光ビルド vs アイダ設計
比較項目 | 秀光ビルド | アイダ設計 |
---|---|---|
坪単価 | 30万円~60万円 | 35万円~67万円 |
耐震性 | 耐震等級3標準 | 耐震等級3対応 |
制震システム | 標準装備 | オプション |
価格体系 | コミコミ価格 | 本体価格+諸費用 |
秀光ビルド vs タマホーム
比較項目 | 秀光ビルド | タマホーム |
---|---|---|
坪単価 | 30万円~60万円 | 65万円~75万円 |
施工エリア | 21府県 | 全国 |
年間施工数 | 約3万棟 | 約1.2万棟 |
保証期間 | 最長30年 | 最長60年 |
中堅ハウスメーカー比較
一条工務店との比較:
- 断熱性能:一条工務店が優位
- 価格:秀光ビルドが圧倒的に安い
- 設備:一条工務店が充実
住友不動産との比較:
- デザイン性:住友不動産が優位
- 価格:秀光ビルドが約半額
- ブランド力:住友不動産が優位
専門家による総合評価
建築士からの評価
構造・性能面:
- 耐震等級3取得は評価できる
- 制震ダンパー標準装備は同価格帯では珍しい
- 断熱性能は価格相応
コストパフォーマンス: 秀光ビルドは、決して「やばい」ハウスメーカーではありません。しかし、家づくりにはリスクが伴うことも事実です。しっかりと情報収集を行い、疑問点があれば解消しておくことで、より満足度の高い家づくりを実現できるでしょう。
不動産業界からの見解
というのも、秀光ビルドは注文住宅業界の「ニトリ」を目指している節があります。「お値段以上」を掲げていますからね。秀光ビルドの家は本体価格1000万円前後で新築する事も夢ではない価格設定です。注文住宅を諦めていた層に強く訴えかける価格帯だと思うんです。
推奨する利用者像
秀光ビルドが向いている人:
- 予算を最重視する人
- 1000万円台で新築を希望
- 注文住宅を諦めかけていた人
- 基本性能を重視する人
- 耐震等級3は欲しい
- 制震システムに魅力を感じる
- 透明な価格設定を求める人
- コミコミ価格で安心したい
- 追加費用のリスクを避けたい
秀光ビルドが向いていない人:
- 高級志向の人
- ハイグレード設備必須
- ブランド重視
- 手厚いサポートを重視する人
- 担当者の質を重視
- アフターサービス重視
- 断熱性能を最重視する人
- 寒冷地での建築
- 光熱費を最小限にしたい
まとめ:秀光ビルドは「やばい」のか?
結論
秀光ビルドは「やばい」ハウスメーカーではありません。
理由:
- 要するに、「やばい」という噂は過去のものであり、現在は問題なく運営されているということです。その騒動以来、不祥事は発生していないことからも、健全な経営に完全に切り替えたと言えそうですね。
- 2017年の報道後、品質管理体制を大幅に強化
- コストパフォーマンスの高さを評価するユーザーも多く、2024年は年間で3万棟を販売しているローコスト住宅メーカーです。
注意すべきポイント
- 営業担当者の質確認
- 複数店舗での相談検討
- 担当者変更の可能性確認
- アフターサービス体制の事前確認
- 店舗の実績確認
- 保証内容の詳細把握
- 断熱性能の地域適性
- 寒冷地での十分な検討
- オプション断熱材の検討
最終的な判断基準
秀光ビルドを選ぶべき人:
- 予算1000万円台での注文住宅を希望
- 基本的な住宅性能があれば満足
- 価格の透明性を重視
他社を検討すべき人:
- 予算に余裕がある(2000万円以上)
- 高級設備・高断熱性能が必須
- ブランド・アフターサービス重視
参考情報:
- 秀光ビルド公式サイト:https://shukobuild.com/
- 住宅性能表示制度について:国土交通省
- 耐震等級について:住宅保証機構
本記事の情報は2025年6月時点のものです。最新情報は各ハウスメーカーの公式サイトでご確認ください。